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こんにちは!さわゴマです!



- 失踪した親をもつ知人に「生活保護の扶養照会」の通知が届いた時の体験談です。
- 知人目線の記事です。
- 主観や感想もかなり入っておりますので参考程度に。
色々な家庭があります。
以前運転免許証の更新時の捜索願が受理されている知人について書かせていただきました。

今度は別の知人についてですが、前回とは反対に親が失踪しております。
ある日、その知人の家に「新宿区」から一通の封筒が届きます。
中身を開けるとそこには「生活保護の扶養照会」の用紙があり、知人は意味が分からず。
その用紙を見せられましたが、そこには次の内容が書かれておりました。
- あなた(知人)の父親が生活保護を受けた。
- 子供(知人)には親を扶養する義務がある。
- あなた(知人)は今の給料がいくらで、父親にどのくらいのお金を毎月払う事ができるか?
知人はアパート暮らし。金銭面に余裕なんてありません。
お金を払うとなると生活がかなり圧迫される知人。初めての事で驚いておりますが同時にいくつか疑問もある様子。
- なぜ新宿区からこの様な用紙が届いたのか?
- 扶養する義務があるとはいえお金を払わないといけないのか?
- 新宿区はそもそもどうやって知人の現住所が分かったのか?
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生活保護の扶養照会の通知は親族に送る事が義務付けられている

生活保護法第24条(申請による保護の開始及び変更)
第8項
保護の実施機関は、知れたる扶養義務者が民法の規定による扶養義務を履行していないと認められる場合において、保護の開始の決定をしようとするときは、厚生労働省令で定めるところにより、あらかじめ、当該扶養義務者に対して書面をもつて厚生労働省令で定める事項を通知しなければならない。ただし、あらかじめ通知することが適当でない場合として厚生労働省令で定める場合は、この限りでない。
そして…
民法第877条(扶養義務者)
第1項
直系血族及び兄弟姉妹は、互いに扶養をする義務がある。
つまり失踪中だった父親が新宿区に何らかの理由で生活保護の申請をしたことにより親族である知人に通知が届いたという事になります。
お金をいくら払えるのかと言う質問に疑問を感じましたが、生活保護の資金は市町村が出すもの。
よって当初はそのお金を出したくないから親族に扶養の照会の通知を送り、扶養義務がある事とお金を送ってほしい旨を書いて送ったのだろう…
…と思っておりました。
しかし通知を出す事については一応法律上のルールはある様です。
また生活保護を受ける条件の一つとして「親族は支援することができないこと」が上げられます。
市町村が扶養照会の通知を送る事で親族の扶養可能か意思確認をしなければならない意味もあるのでしょう。
生活保護の扶養照会の通知が届く理由は法律上義務付けられているから。
お金は払わなくても罰則はない

現在の結論として、お金を払わなくても届いた通知を返信しなくても罰則は無いので特に何か問題が起こるわけでは無さそうです。
知人も支払いを拒絶し、通知の返信もしておりません。
それから長い期間が過ぎておりますが、新宿区からは扶養照会の通知が届いただけでそれ以外何かしら連絡があったわけでもありません。
つまり支払う意思が無いと判断されたのかもしれませんね。
親族間では扶養義務があるが罰則が無いのが現状。
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市町村は法律があれば個人情報をこじ開けられる

知人の最も恐れている事は住所を知られたくない事。
出生届から戸籍謄本に記録される事になりますが、現住所も登録。
⬇︎
住所を変更すると変更前の市町村には「転出届」、住所を変更した市町村に「転入届」を提出するので前に住んでいた住所とこれから住む住所の繋がりができる。
⬇︎
しっかりと住民票の異動をしていれば、いずれ現住所に繋がる事になる。
新宿区は知人の父親から戸籍謄本などを確認して子供(知人)がいる事が証明できたので、色々と調べながら知人の今の現住所に辿り着いたのでしょう。
厄介な揉め事を持ってきても困るのは知人。確かに「住所がバレる」と思うだけで怖くもなります。
個人情報の開示は法律にあるもののみなので、何でもいいというわけではありません。
ただ「親」の場合は子供の住所を開示できそうですが…。
※DVや虐待の疑いがある場合は住民票の不開示請求ができる場合があります。
市町村の立場では、税金がらみの関係等もありますので開示できるものが多いのも確かです。
市町村は法律上の範囲内で住所(個人情報)を知る事ができる。
失踪した父親の知人について

今のところ新宿区からも失踪した父親からも何も音沙汰もない様子の知人。今まで通りの生活を送っております。
知人の素性を簡単に説明。
- 年齢 40代
- 2歳の時に両親が離婚。父親方に引き取られそのまますぐに施設に預けられる。
- それから一度も会っていなく約40年が経過。
- 現在はごくごく普通の生活を送っている。
親の顔は覚えているか?の質問に、
何も覚えていない…。
2歳では記憶も曖昧。つまり親族と言ってももう他人の様です。
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最後に
扶養照会の通知が届いた知人について書かせていただきました。
見慣れない文章でしかも「お金」の事に関して自治体から届くとそりゃ焦ります。
ただ、父親の顔を知らない知人。それについては特に何も思っていない様子。
「思っていない」と言うのは、「何も恨んでもいない」と言う事。
父親は父親自身の人生を好きなように全うすればいい…知人を見るとそんな表情をしている様な印象を受けます。
色々な家庭があります。
絵に描くようなアットホームな家庭もあれば、言葉では言い表せられない様な複雑な家庭も。
ただ、幸せかどうかは本人が決めるべきであって他人がどうこう言う事ではないと考えます。
だからこの話は俺からもうする必要はありません。
最後にまとめに入ります。
- 生活保護の申請をすると親族に扶養照会の通知が届く。
(申請人の意思もある事から現在少々問題がある場合がある) - お金を払う意思が無くても通知を返信しなくても罰則がない。
- 市町村は親族の住所を普通に調べられる。
今回は扶養照会の通知が届いた事に対し否定的な知人目線で書かせていただきました。
実際はその家族にとって何が一番良かったのか、それを決めるのは自分自身でしかありません。通知を返信する場合はしっかりとよく考えてからにしてください。
また生活保護の扶養照会の通知が届いても焦らず、身近に相談が出来る人がいましたら是非相談してみてください。
以上、さわゴマでした。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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