上司からの罵倒を浴びる日々5 ~部長から部署異動の「お願い」~




大学を卒業し某中小企業(製造業)の正社員になった、いわゆる新入社員。そこで待ち受けていたのは上司によるイジメともとれる罵倒の日々。

毎日辞めたいと思う日々が続きました。


初めて会社を無断欠勤しました。その翌日も。このままでは済まされないと思い、辞表を提出するため、再び部長に会いに行く事を決意しました。

 

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初めて辞表を書く。

前日に無断欠勤をし、友達の引越しを手伝っていました。そして翌日も無断欠勤。会社から来た電話も一度も返していません。

しかし、いつまでもこのままでは済まされない…。

ちゃんと辞表を提出し、けじめをつけるべきだと考えました。

文房具店で便箋と封筒を購入します。これも初めてな事。ただ辞表の書き方が分かりませんでしたが、そこは当時のインターネットで検索をし、何とか無事に書くことができました。

封筒には辞表にしようか退職届にしようか、どの文字にした方が良いか悩んだ記憶があります。

ただ、もう辞めるのだから適当でいいや。そう思って書きました。

 

再び会社に向かう覚悟を決める。

問題は向かう時間帯を何時にするか…。これが一番悩みました。

理由は誰にも会いたく無い…という事です。

おそらく自分が無断退出、無断欠勤した事は会社内に既に広がっているかもしれないし、その事を知っている誰かに何かを言われるのも心が痛むので。

たしか過去に部長に相談をしに行ったのは午後19時の残業中だったはず。でもあの時はまだ社員が何人かいた記憶があります。

そして決めた日時は今日午後20時。この時間に部長がまだ会社にいればいいのだが。

ただ、決断をすると妙に緊張します。

 

午後20時に会社に着くように向かう。

会社の駐車場に到着。ちょっと早く着いたので時間を調整するため暫く車の中で待機。

この時、駐車場に車がどのくらいあるのか確認をする。現在の時間に社員が何人いるのか、何となく分かりました。

そして定刻。辞表を作業着のポケットに隠し社内に入ります。誰にも会わない様に向かいますが、何人か社員とすれ違う事もありました。

ただこの時、すれ違う社員に「お疲れ様でした」と言葉を交わしますが反応が普通だったので、自分の事は会社中にはまだ広まっていないであろう…そう思いました。

 

部長に会いに行くと、そこにはあの上司がいた。

前回と同じように、遠くから部長のデスクに部長がいるか確認をします。しかしそこにいるのは…

自分をいじめてきたあの上司だ。慌てて身を隠す。

この時間までまだいたのか…早く帰って欲しいのだけど。

 

見るだけで拒否反応が全身を覆う。

 

話が終わったのか上司が去って行きました。そして部長が一人になりデスクの椅子に座っている…。

今しかない。

 

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部長は笑顔を見せる。

部長に辞表を提出するために夜の20時になって出勤した自分。それを見た部長はいつも通りの笑顔で、

 

「おお。やっと来たか~。よし、向こうで話そうか。」

 

と一言。部長はそのまま自分と応接間の方へ行きました。部長も残業中だったと思われますが、すぐに時間を空けてくれました。

こんな時間に申し訳ありませんと一言言うと、部長は

 

「そうか。(この前のアドバイスは)あいつ(上司)にはダメだったかあ~。」

 

部長に無断退出、無断欠勤について謝罪をし、そして、もうこの会社ではやっていけない旨、もう限界である気持ちをすべて伝えることができました。

 

「…そうか、分かった…。」

 

納得をしてくれたのであろうか、部長はそう言いました。

自分もこれで全て終わったことにスッキリする。ただこれからまた職を探さないと…見つかるか不安だけどあの部署よりはマシだ。

あんな上司とはオサラバだ。一年間の罵倒から解放の日々を迎えられる。

ポケットに入っていた辞表を渡そうと手に触れました。

 

その時、想像もしなかった言葉が部長の口から聞くことになります。

 

部署の異動を「頼まれる」。

「じゃあ、C部署(製造現場)はどうだ?」

 

は?

 

「実はさ、C部署のある工程なんだが、従業員が不足していて係長が誰か欲しがっていてな。」

 

ポケットの中で辞表を握りしめた手が止まりました。部長に一体何があったのだろう…どういう意味で言っているのだろうか。

 

「そこの部署に異動をお願いしたいんだ。」

 

自分は会社を辞める。そのために今日は夜遅くに部長に辞表を渡すために会社に来ました。

上司の罵倒に精神をやられ、あげくに逃げ出し、しかも仕事が何もできない自分。さらに無断退出、無断欠勤をしたのに自分が他の部署に行って仕事をすることを「お願い」される。

 

「今週の残りの出勤日はすべて有休を使用してゆっくり休んでくれ。休み明けにC部署に行って欲しい。(無断)欠勤した日も有給休暇とするからC部署の係長に有給休暇の用紙を渡しておいてくれ。」

 

部長は一体何を考えている?

 

「せっかく社員になったのに辞めるなんて勿体ないだろ。分かったな?休み明けに来いよ。いいな?」

 

ニコニコ淡々と部長は話しました。

あまりにも話のスピードに頭が付いて行けず、自分はYESもNOも言わないまま帰ることになりました。


部長はこんなに使えない「落ちこぼれ」の自分をなぜ必要としているのか、自分には何も分かりませんでした。今まで何度も会社を辞めることを考えていた自分。

今日は辞表を提出する覚悟で会社に来た。しかし…

部長から言われた言葉を聞くと、正直…

 

本音を言うと迷っている自分がいる…。

 

自分はこの会社に居ても良いのかどうか、またこのような人間関係の環境でやっていけるのか…という事を。

部長は、自分の何を見て何を期待しているのだろうか。そして何に気づき何を理解しているのだろうか。発した言葉の意味がさっぱり分かりません。

 

休みの間、そればかりを考えていました。

 

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